葬儀屋 独り言

葬儀について、一般葬、家族葬、仏事、日々の気づきなど、葬儀の仕事をする中でご縁を頂きお手伝いする中で、固定観念にとらわれずご当家と向き合える葬儀屋で居るために、ご協力よろしくお願い致します

葬儀業界も構造改革!

現在、自分は起業に向けて、いろいろな角度から、自分達のオリジナルと出来るような事を考えています。海洋散骨、宇宙葬、葬儀というセレモニーから残されたご遺族の未来に繋がるような未来葬などなど!その中で、一緒にやっていこうと思う仲間と打ち合わせする中、また一つ可能性という意味で注目したいアイデアが出てきたので書きたいと思います。

新たな着目点からの発想です

札幌近郊において、現状では病院や施設などへのお迎えから火葬までの期間は2日、ないし3日以内に終えるのが、大半なのですが、その中で自分が一つの課題だと思う事があります。それは看取る側のご家族が、葬儀に対して、落ち着いてゆっくり判断する時間がとても短いという事です。結果として葬儀社の比較、検討もろくに出来ずネットで検索上位に来る葬儀社や知名度の高い葬儀社のみでの選択で、依頼をしてしまい、後悔されてるお客様が少なくないと言うことです。誤解の無いようにしたいので、書いておきますが、そのような葬儀社が悪いというわけではありません。ただ、これだけの情報社会なのにもかかわらず、葬儀業界に限っては、その情報がうまく社会に流れていないと言うことです。お客様が欲しい情報は回らず、片寄った情報のみが目に付くと言うことです。その結果として葬儀にご満足頂けなかったり、後悔される方も少なくないのです。

 

そこで、自分達、仲間内で出てきたアイデアに可能性を感じたのです。そのアイデアというのが、分かりやすいと思うので、他業種でメディアなどでも耳にした事があると思ういますが、保険の窓口、聞いたことありますよね?簡単に言うと、保険契約をする際に、一人一人に合った保険屋を、お客様への聞き取りなどから、ご紹介する形のサービスです。これを葬儀業界に置き換えるのです。どういうことかと言うと、自分達、葬儀屋は施行実績を獲得するために日々、努力しているのが現実です。しかしそのやり方では、本当の意味でのお客様とのご縁を引き寄せるのは、正直、限界がある。そこで、自分達が考えているのは葬儀の窓口です。

具体的に言うと

まず、必ず必要となるのは、お客様に葬儀社の比較、検討をして頂くためには、一定の時間のゆとりを確保しなければなりません。その為にある程度の数の故人様をご安置するスペースの確保が必要です。おめをおとされ、すぐ葬儀をするのではなく、1日ないし、2日くらいは葬儀屋を比較、検討した上での依頼業者の選定が出来る時間を確保するのです。そうする事により、本当の意味で故人様やご家族の希望に合った葬儀社にめぐり合い、後悔の無い葬儀を挙げる為の一助にもなると思うのです。もちろん自分達が、ご家族のご意向を聞き取りさせて頂いて、その意向に沿う、葬儀社をご紹介させて頂くのです。当然、自分達も葬儀屋なので、故人様やご家族様の希望をお聞きし、その内容を実現できるようであれば、自分達でお手伝いさせても頂きます正直なお話しをすると、葬儀社と一言で言っても、宗旨もそうですし、葬儀の規模、形式によって得て不得手があるのが事実なのです。その事実を隠し、何でもかんでも自社で施行しようとするから、お客様とのズレが生じて、結果、ご満足頂くことができないで終わるパターンが多いと思うのです。

このシステムを確立できれば

自分たちが思うに、このシステムを具現化出来れば、Win Win Winだと思うのです

  • 一つ目のWinはお客様です。ご当家の宗旨、お式の規模、形式を得意とする業者にて適正な価格での葬儀施行する事ができる
  • 二つ目のWinは葬儀社です。葬儀屋と一言で言っても、大手から自社でホールを持ってはいないが、形式やある宗旨を専門としている個人でやっている葬儀社もかなりの数あるんですよ
  • 三つ目のWinは病院や施設です。一つの社会問題でもあるのですが、高齢者の増加に伴い、ベッド数の限界や、スタッフ不足から在宅医療への急激な依存。あえて今回は書きませんが、深刻な問題です。全てとは言いませんが、この事が引き取り先の葬儀社の有無の確認や、悪い意味での斡旋につながっているのも一因だと思います

以上のことから、葬儀社同士の潰しあいをするのではなく、自分達の考えているシステムを具現化出来れば、お客様はもちろん、葬儀社、医療施設関係者、全ての立場でWin Win Winを実現できると思うのです。

この事を実現するための課題

最初にも書きましたが、故人様を一定期間、ご安置する為のご安置スペースです。ある程度の数が必要。北海道においてはまだ実感もないでしょうし、現時点では自分の知る限り、そのような施設は皆無です。しかし、関東圏、都心部においてはご遺体用のカプセルホテルの様な施設もあるようです。火葬場の順番待ちの為、空きもほとんど無いようです。必ず、北海道にもいずれその波は来ると思います。事情は少し違いますが…!そこで無視できないのが、安置スペースを作る為のある程度の資本です。この問題を無視しては実現は難しいのかなと思います。

 

本日は、ここまでとさせてください。最後までお読み頂き、ありがとうございます。