葬儀屋 独り言

葬儀について、一般葬、家族葬、仏事、日々の気づきなど、葬儀の仕事をする中でご縁を頂きお手伝いする中で、固定観念にとらわれずご当家と向き合える葬儀屋で居るために、ご協力よろしくお願い致します

自社施行、手からすり抜けて行きました😢

昨日より、苫小牧の葬儀社にサポートで入らせて頂いていたのですが、本日の葬儀式前に、入電ありご家族、危篤との事で、前職の仏壇店よりご紹介頂き、お願いしたいとのお話で、午後より札幌戻り、ご挨拶かねて、ご家族と打ち合わせさせて頂きました。福祉葬で考えているとのことで、札幌市の福祉葬の金額にてご案内させて頂きました。対面時には金額面お伝えし、了承いただいて、遺影用のお写真お預かりし、もしもの時にはお電話頂けるとのことで、失礼させていただいたのですが、30分程してお電話頂き、キャンセルしたいとの事!

いわゆる病院に入り込んでいる葬儀屋

お客様曰く、10万ちょっとで直葬の案内を見たとの事。打ち合わせ時にも、病院紹介の葬儀社の話しはされていたのですが、札幌市の福祉葬の基準以下で受ける事は出来ないとご説明して、ご理解頂けたと思っていたのですが、ひっくり返された形となりキャンセルとなりました。

何のための基準なのでしょう?

昨今、ネットや宣伝看板などで、低価格をうたって宣伝している、葬儀社の広告を多く見かけます。今回の葬儀社がそうだとは言いませんが、自分としては正直それらの葬儀社と低価格競争はする気にはなれません。葬儀代を下げる事だけが、ご当家や故人様の為になるとは、思えないからです。これは自分の主観なので正しいのかは、皆さまの判断にお任せしますが、値段を限界まで下げるということは、葬儀のクオリティーも下げるということです。仕事欲しさに低価格競争はじめたら、ただ出棺するだけで葬儀の意味合いを稀薄なものにするだけだと、自分は思います。まして、市で決めている基準以下で葬儀代をうたったら、本当の意味で葬儀扶助を必要としている人達にも現在の基準自体下げられて、福祉葬自体出来なくなる可能性も出てくると思うのです。

初、自社施行受注だったので…

正直、独立して初の依頼入電だったので、ご縁を繋ぎたかったのは事実ですが、今回の件はしがみ付くのはやめようと判断しました。自分の目指す葬儀屋像とは相反するので、そこを譲ってしまったら何のための独立なのか、わからなくなってしまうからです。最初の自社施行では、故人様はじめご家族様に本当の意味で、ご満足頂ける葬儀をお手伝いしたいので…

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。