葬儀屋 独り言

葬儀について、一般葬、家族葬、仏事、日々の気づきなど、葬儀の仕事をする中でご縁を頂きお手伝いする中で、固定観念にとらわれずご当家と向き合える葬儀屋で居るために、ご協力よろしくお願い致します

異業種からの終活ビジネス

当社もそうなのですが、異業種から葬祭業に参入しているパターン増えてますね!本日、友人の働いてる式場へ行き、近況の情報交換してきました。そこでの気づき書いてみたいと思います。

葬儀業は…

葬儀業はいろんな意味で特殊なのかもしれませんね。一般の企業の感覚とかなり隔たりがあるのかもしれません。友人の会社も異業種からの参入会社なのですが、色々あるようで、聞いていても、それはないだろと思うような事がたくさんありました。友人の会社は、葬儀業界上がりのメンバーと元々の親会社からのメンバー半々で構成されてるようなのですが、お互い基本的な考え方が違うようで友人も参ってるようでした。自分は葬儀業界長いので、あまり感じませんが、そもそも葬儀業界は始業、終業というものを一般企業の常識で考えることは難しいと思います。休みにしても同じ事が言えます。自分達の仕事はいつ仕事が発生するかも分からないし、あえて言うなら友引には出棺出来ない(火葬場休みの為)くらいで、曜日感覚も関係ないですし💦

 

お客様に対しての考え方も、なかなか理解し合えないようです。葬儀業界はどちらかというと攻めの営業はできません。一般企業の商品と違い自分たちからお客様に売り込めるサービスは何もありません。自分達、葬儀社はご不幸があったお客様に、数ある葬儀社の中から選んで頂き初めて仕事となるという形です。逆に言えば、何もないお客様のところに営業には行けないという事です。しかし、経営者はそのようには考えないのです。まして異業種からの参入企業だとなおさらです。友人もその事が一番大変なようで嘆いていました。したがって自分達、葬儀社はあの手この手で世間の皆様にまず認知していただく為、活動しているのです。式場を展開して認知度を上げたり、イベントを企画して認知度を上げたり、そのような地道な活動をして選ばれる葬儀社になるわけです。

 

異業種参入組はすでに展開している業態の中で、獲得している顧客に対してDMなどを送付して、会員獲得したり、最近ではネットなどで葬儀社を斡旋するような企業も沢山あります。しかし、そういう流れがユーザーにとって落とし穴となる理由があります。誤解を招く価格競争が起きているのです。その結果、最初の見積もり予算と請求額が違うとか、予算がない為、それなりの葬儀しか提供できず、お客様にとって後悔の残るサービスしかできなくなるなどの問題が多くなるのです。

 

何が言いたいかというと

惑わされないで欲しいのです。経営母体の知名度だけで、あの有名な企業が手がけた葬儀なら大丈夫とか、インターネットで予算を抑えて、依頼を受けているような所に頼んで、結果、話が違うとか最近本当にそういう話をよく耳にします。なんでもそうだと思うのですが、まず、しっかり調べてみて下さい。葬儀も必要となってから探すのでは必ず後悔します。まだまだ自分達には関係ないって事ではないと思いますよ。手間でも冷静に判断できるタイミングでじっくり選んで頂きたいと思います。その為に事前見積もりや生前見積もりというものがあるのです。なかなか普段の生活の中で葬儀社選びなんて考える方は少ないかもしれません。しかし、自分は大切な事だと思います。自分のブログもそういう意味も込めて、発信させて頂いております。一人でも多くの方のお役に立てればと…

 

本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございます。