葬儀屋 独り言

葬儀について、一般葬、家族葬、仏事、日々の気づきなど、葬儀の仕事をする中でご縁を頂きお手伝いする中で、固定観念にとらわれずご当家と向き合える葬儀屋で居るために、ご協力よろしくお願い致します

葬儀屋になったきっかけは...

第3話目

endingkun.hatenablog.com

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 彼女が自分の横にいつもいる

彼女に自分の思いを伝え、付き合っていた男と別れていた事も聞かせてもらい、その日から自分の生活は一変しました。オープンした店も順調に軌道に乗り、程なく彼女との同棲を始め、公私共にまさしく充実した日々を手に入れたのです。ウダツの上がらないホストから、NO.1ホストへ、そこから店の代表へ、全て彼女との出会いから始まったストーリーでした。彼女にふさわしい自分になるため、ガムシャラに突っ走っていたら、手に入れた環境でした。

今、考えるとその頃に人脈の作り方や、接客の仕方、目上の方との付き合い方など今の自分の武器となっている要素が確立されたのだと思います。しかし、そんな充実した日々も長くは続きませんでした!

それは、日常の中、突然起こりました...

その日は休日で昼過ぎだったと記憶してます。彼女は自分の横で目覚めました。ただいつもと違った事が一つだけありました。彼女も変わらず、当時の有名クラブのNO.1ホステスとして、相変わらず輝いていたのですが、普段は酒も強く、下手したら同じペースで飲んだら自分の方が潰れるくらいの強さだったのですが、目を覚まして直ぐに体調が悪いと言い出したのです。最初は二日酔いかとからかったのですが、あれだけ酒の強い子で、二日酔いなんかになる子じゃなかったはずです。熱っぽいと言うので、体温計で熱を計ってやりました。39度ちょい熱があり、風邪だと思い、ベッドで安静にさせていました。今、考えるとこの時点で病院に連れて行けば良かったのかと人生最大の後悔をする事となるのです。彼女の熱は下がる事なく、苦しいとうなされて行くようになったのです。自分は氷枕を用意して、彼女の手を握りしめていました

どの位そのような状態でいたのかは、詳しく覚えていません。急に握りしめていた彼女の手に力が無くなったのです。自分はすぐに救急車を呼び、病院へ行ったのですが二度と彼女の言葉、温もりを感じる事は出来ませんでした...

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この一連の経験が

以上か自分の葬儀屋になったきっかけです。この出来事については、本当はもっと皆様に知っていただくためにも詳細にお伝えしたいところなのですが、20年近く経つのですが、自分の中で詳細に書く自信がありません。ご理解よろしくお願い致します。

もうご理解頂けたと思うのですが、人の命は儚いということ!一瞬先は誰にも分からないという事、そしてその事実は避けて通れないということです。このような経験をした自分だからこそ、同じように大切な方を亡くされた方のお手伝いをする、葬儀屋としてお力になれる事があるのだと、私は思います。もしかすると自分のエゴなのかもしれません。そうは思いたくはありませんが...

 

以上とさせてください。3話にわたりお読み頂きありがとうございます。